
前ページでは、
「移動平均線」の特徴についてお話しましたが、
今度は「移動平均線」の種類と
売買のチャンスを示すトレードのシグナルについて
詳しくご案内したいと思います。
それでは、見ていきましょう。
移動平均線の種類
一般的に移動平均線と言われるのは、
「単純移動平均線(SMA)」
ですが、それ以外にもよく使われる移動平均線に、
「指数平滑移動平均線(EMA)」 があります。
「単純移動平均線(SMA)」は、過去のレートを単純平均したものですが、
「指数平滑移動平均線(EMA)」は、
直近の価格の方が、 数日前の価格より、重要であると考えたものになります。
例えば、「20日指数平滑移動平均線」なら、
20日前の価格よりも、昨日の価格の方が重視された移動平均線になります。
上記のチャートはSMAとEMAを同時に表示しています。
SMAとEMAを比べると、EMAの方がSMAよりも、
敏感に反応していることが分かると思います。
「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」とは
「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」とは、
売買のチャンスを示すトレードのシグナルのことで、
最も有名なシグナルになります。
まず、日足のチャートに、
25日(短期)と75日(長期)の移動平均線を
表示させて、この2つの線の交わり方を見てみましょう。
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を、
下から上に突き抜けていくところが、
買いのシグナルである「ゴールデンクロス」です。
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を、
上から下に突き抜けていくところが、
売りのシグナルである「デッドクロス」です。
他のシグナルと同様に、絶対とは言い切れませんが、
効果的なシグナルと言われています。
ですが、シグナルが現れたからと言って、
すぐに売買タイミングがやってくるとは限りません。
「シグナル」が出た!
と思ったら、またすぐに元に戻ってしまう。
なんてことが起こるので注意が必要です。
ちなみに、このようになることを「ダマシ」と言います。
先ほどは、25日(短期)と75日(長期)の移動平均線を使いましたが、
表示させる移動平均線の日数に、決まったルールはないので、
いろいろな日数で、短期線と長期線の2本のラインを表示させてみましょう。
短期線を5日や10日など短くしていくと、
「シグナル」が出る頻度が増えますが、
その分「ダマシ」も増えることになります。
日数を長くすると「ダマシ」は減りますが、
「シグナル」の出る頻度も減ってしまう可能性があります。
いろいろと日数を変えてみて、研究してみましょう!
FX会社のチャートを活用しよう
FX会社では、高機能で使いやすいチャートが用意されていて、
複数のチャートを同時に1つの画面に表示出来たり、
チャートを重ねて表示出来たり、
レイアウトを自由に設定したりすることも出来ます。
また、「トレンドライン」等のラインを引くための機能や、
「移動平均線」等、その他のテクニカル指標も充実していて、
様々なチャート分析(テクニカル分析)が行えるようになっています。
FX会社のチャートを活用して、相場のトレンド(方向性)を把握し、
FXの取引に役立てていきましょう!
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